人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「コクリコ坂から」観て来ました。

「コクリコ坂から」観て来ました。_b0183613_15391826.jpg
「観たい映画リスト」にまったく入っていなかった「コクリコ坂から」ですが、
人に(半ば拉致されるようにw)誘われて、昨日観に行ってきました。
思えば、ジブリ映画をスクリーンで観るのって初めてです。

そんなですから、ストーリーもまったくノーチェック。
前知識0%での鑑賞です。
東京オリンピックを翌年に控えた1963年の横浜を舞台に、
けなげな下宿屋の長女・海と、新聞部の編集長で熱血もて男の俊をめぐる、
熱い青春と純な初恋の物語。

この映画の、何に目を奪われるか、ってのは人それぞれに違うと思う。
「三丁目の夕日」みたいなレトロな暮らしぶりを珍しいと思う人もいるだろうし、
登場するすべての高校生たちの純粋さに目を見張る人もいると思う。
二人のまっすぐに相手を思いあう真心に胸きゅんする人も多いのかな。

二人の通う高校の、文化部が集う魔窟のような古い洋館「カルチェラタン」の
取り壊しをめぐる高校生たちのやりとりがやたら熱い。
俊の作る学生新聞は、取り壊しを画策する学校側に断固として物申している。

ああ、こういう時代がたしかにあった、とかすかな記憶が私の中にもあります。
私の通っていた公立高校、服装は自由で、
私自身もかろうじて1年のときは制服(強制ではないので「標準服」と呼んでいた)を
着用していたが、2年以降はずっとジーパン(当時はそう言ってた)にTシャツという
軽装で登校していました。
で、この服装の自由も、我々の何世代も前の先輩たちが
「服装自由化」を旗印に学校側と強くぶつかり、
粘り強い交渉の末に勝ち取ってくれた「権利」であると、
世代を経て私たちは申し渡されてきました。
「権利」であるからには、それを無にしちゃいけない、
きちんと連綿と後輩たちに伝えていかないと、と、
私自身、小言を言う母親を向こうに回し、
頑張って私服を着て通っていたという面も、わずかながら確かにあります。

私たちの学年になっても、新聞部はやはり「カルチェラタン」と呼ぶにふさわしく、
学生側からの「異議申し立て」の巣窟であり、
私のようなパンピーの目には少しく怖いような男子女子たちが
新聞部の部室に巣食っていたもんです。
携帯電話やパソコンのない、ある意味牧歌的な時代でした。

「コクリコ坂から」は、ある程度の年齢以上の鑑賞者の、
どこかに置き忘れてきた何かを刺激する。
それはノスタルジーではない、ある種の軽い痛みを伴うかもしれない。
そして、若い人には、「『熱いこと』『礼儀正しいこと』はかっこ悪いことではない」
という意識をちらりとでも持てるといいなと思う。

# by fenmania | 2011-07-18 15:49 | 映画・演劇

声帯ポリープ

6月末から声が出なくなり、耳鼻咽喉科に行ったところ、
声帯にポリープができているということで、
もっか3日の1度の医者通いをしています。007.gif
発症してから12日たちますが、今もって、声はあまり復活しておりません。

ドクターに「ポリープが消滅しないまま沈静してしまったら
大変だから。(手術が必要)」と、言葉を発することを禁じられ、
先週末はオール筆談生活でした。
ああ、疲れる&ストレスたまる・・・・

声帯ポリープは日常的に声を酷使する仕事、
つまり歌手とか学校の先生とかセールスマンとか、
そういう人が発症しやすい疾病です。
最近は「カラオケポリープ」の患者も多いのだとか。
私自身は声を使う仕事には違いないのですが
1日マシンガントークをしているわけではないし、、
カラオケとかトンと行ってないし、お酒も飲まない、タバコも吸わないのに、
ポリープの原因が自分ではよく分かりません。

声帯ポリープの除去手術は、全身麻酔で、
その後1週間は入院が必要らしい。
いやだ~~~ ポリープちゃん、早く引っ込んでくれ~~。

ともあれ、目下、完黙ライフです。
電話も出れないし、来客対応もできないので、
玄関のチャイムは鳴らされるがまま。
いつになったら仕事に復帰できるのか?
ガールズトークも早くしたいよぉ057.gif

# by fenmania | 2011-07-06 09:27 | 日常

声が出ないよ~

慢性気管支喘息と共生していますので、
「咳き込み」や「ぜえぜえ息が切れる」のは日常茶飯事なのですが、
その症状が出ているときに、先週末の2日間、うかうかとずっと声を出していたものだから、
土曜日の夕方から、完全に声が機能停止してしまいました。
森進一ばりのしゃがれ声さえも出ず、
いくら声を出そうと思っても、スカスカと喉が鳴るばかりです。
こういう症状は初めての経験。
電話ができない、来客に応えられない、もちろん仕事にもいけない。
これはマズすぎるので、月曜朝に耳鼻咽喉科に速攻行ってきました。

声枯れの原因は、ほとんどが声の使いすぎだそう。
とはいえ、カラオケでオールしたわけでもなく、一晩中熱く語り合っていたわけでもないのに。。。
自分の呼吸器のひ弱さには苛立ちさえ感じます。
抗生物質やら腫れ止めやらを何種類ももらって、
ついでに「鼻炎気味だね」と診断も受けて、
しおしおと戻ってきました。
で、昨日から薬を飲んでいるのですが、どうも回復の兆しが見えません。
今日も、一切しゃべれず、喉がきゅっと収縮している感じ。
違和感で食欲も落ち、
いつになったら普通に声が出てくるのか見当もつかない。

そういえば、去年のちょうど今頃も、とんでもない咳に襲われて
病院通いしてましたっけ。
季節の変わり目、その影響がダイレクトに身体に伝わる、
そんな年齢になってきた、ということなんでしょうかねえ。
でも、とにかくこの1週間以内には、
意味の伝わる発声程度はできるようにならなくては!007.gif

# by fenmania | 2011-06-28 10:44 | 日常

ワコールの「マイナス5歳をめざすブラ」購入w

もうずいぶん長いことブラはセルフか、通販で買ってたので、
久しぶりにフィッターさんにフィッティングをしてもらおうかなあ、と
ふと思い立って、地元のデパートにブラを買いに行った。
別にどこのブランドが好きということもないので、ふらりと訪れたはずなのに、
下着コーナーに足を踏み入れて数歩歩くか歩かないかで、
販売員さんにいきなり吊り上げられましたw 買う気満々が見て取れたか。

まずはサイズのフィッティング。
いままでずっとずっとずっと、長い習慣で75Bを購入していたのですが、
きちんと測ってもらったら、70Cが適性サイズらしい! 
肩こり性を言い訳に、「ラクさ」を追求するあまり、
何年もゆるいブラを着けてたんだ、とはっとした。
販売員さんの指導に従って、アンダーをぎゅっとジャストフィットさせて着けるほうが、
意外に肩も凝らずラクなのだということを改めて再確認。

男性は知らないかもしれないけど、下着フィッターさんは、
胸を、というか、胸のふくらみ、および、その周辺の柔らかいお肉をつかんで集め、
ググッとブラカップに押し込んで胸を高く+谷間を深くwつくり、
総合的にトルソーにフィットするか、胸の形がきれいにでるかを見てくれるのです。
普通、医療関係者以外には、初対面の人にナマ胸をつかまれたりはしないものだけれど、
なんだか全然恥ずかしくも無く普通な感じで、
「これは合ってる」「こっちははみ出す」「これは食い込む」だとか真剣に話し合いながら、
用意してくれたブラを1点1点チェック。

結局購入したのは、こっち。
ワコールの「マイナス5歳をめざすブラ」!!
私の歳になると、たかが5歳くらいマイナスされても、すでにどってことないんだけど、
確かにこれは胸がしっかりと高く引き締まって武装できる感じw
しか~し、これまで通販やセルフで買ってたリーズナブル価格と比べると、
やっぱりお高いのだ~~ (ちなみに上下で1万円超)
だけどだけど
たま~には贅沢な気分をあじわってもいい・・よね?

                       5歳若返るブラはこれだ!
ワコールの「マイナス5歳をめざすブラ」購入w_b0183613_18375155.jpg

# by fenmania | 2011-06-19 18:43 | ファッション

「マイ・バック・ページ」観ました

水曜日に観にいって来ました。
原作者である評論家の川本三郎さんの実体験をベースにした映画です。
ある過激派運動家・梅山(松ケン)と、彼が引き起こした自衛官殺人事件。
それに自ら前のめりに関わってしまう新米ジャーナリスト・沢田(妻夫木)を描いた映画です。

「マイ・バック・ページ」観ました_b0183613_10335451.jpg


観客はほとんどがオーバー45歳くらい?
幼い記憶とはいえ、60年代後半の全共闘運動や、
それに続く悲惨な浅間山荘事件などを覚えている人、
身の中に闘争の記憶(それが赤の他人の、あるいはテレビの中の映像としてでも)が
埋もれている人が多いのではと推察。
(どうでもいいが、「浅間山荘事件」と打つと、「浅間さん掃除権」と表示する、
windows7くん。キミも若いなあ・・・)

いろいろな解説を読むと、
「あの熱い政治の時代、改革の時代」に乗り遅れまいとあがく
二人の若者・・・みたいな書かれ方をしているけど、
「自称」活動家の梅山にはその無軌道な純真さを感じることができず、
自己顕示欲のみで生きる口八丁の梅山に手も無くだまされるおばかな勇み足のジャーナリスト、
という構図に見えてしまった。
それでも、多分、それが珍しくもない「時代」だったのだろう。
多分、私がその時代に若者として生きていたら、
仲間や雰囲気に引きずられるように行動していただろう。
もしかしたら生きていられたかどうかも分からない。
傍観者であることを許さない、そんな時代の風。

余談ですが、その時代の真っ只中にいながら、徹底してその風を拒絶した代表者が
村上春樹とユニクロの柳井さん。どちらも成功者だ。
映画の中では長塚圭史さんが演じる東大全共闘議長(長塚さんが秀逸で、出番はごく少ないけど、私は涙した・・・)
であった山本義隆氏、
かれはものすごい理系の秀才であったらしい。
この時代でなければノーベル賞も夢ではない、というくらいに。
それもこれも、時代の巡りあわせだ。
戦争にあわなかったこと。震災にあわなかったこと。
殺人にあわなかったこと。事故にあわなかったこと。
すべてが時代のめぐり合わせであったとしたら、
偶然の地平で人が生きる価値は、何なのでしょうか?

・・・とまあこんなことをつらつら考えさせられた映画でした。
さらに、平成生まれの若い人は、この映画はよく分からないのではないかと
独断で思っています。

# by fenmania | 2011-06-04 11:05 | 映画・演劇