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今回の芥川賞・直木賞はよいと思う

第141回芥川賞・直木賞の発表がありました。
芥川賞は磯崎憲一郎さんの「終の住処」、直木賞は北村薫さんの「鷺と雪」。


ここしばらく、両賞を受賞した小説のなかには
あまりに●●な(えっと、罵倒語をなんでも入れてください)ものが多くて、
ちょっと呆然とすることが多かったです。
読後、「これが、芥川賞・・・・?」と悲しくなることも・・・。
若い著者のテーマがいつも「自分探し」なのもほんとうにうざい。

『文芸春秋』誌に、毎回の芥川賞の候補作品の審査員コメントが載っているのですが、
石原慎太郎が毎回毎回『どれもこれもサイテーやな。』みたいな上から目線の評価をしていて、
カノお人は、まったく私の中では「認めたくない」お人ではあるけれど、
これに関しては「同感やな」と感じる部分もございました(ー。ー)

今回の受賞作はどちらもまだ読んではいませんが、
ざっとしたあらすじを拝見する限りでは、
「芥川賞」「直木賞」という賞にふさわしい大人な小説であるようです。
長くキャリアを積んできたに違いない年齢のおふたりでもあり、
どちらも、素直に「読んでみたい」と思いました。

「自分探し」も「誰もがオンリーワン」思想も「世の中と折り合えないワタシ」も
もう飽き飽きなのっ!( ̄  ̄メ)

by fenmania | 2009-07-16 17:07 | BOOK