これまでの作品を網羅しながら『1Q84』に触れつつ、
村上春樹という作家の姿勢や考え方をがっつり80ページにもわたって掲載されているのだから、
ハルキニストの私には絶対見逃せない、今号の『考える人』。
アマゾンで予約をしておき、楽しみに待っていました。
で、今日無事届きました。
文字の級数をあげて・・・行間を空けて・・・改行をやたら行って・・・・
というような、今ハヤリの携帯小説のような姑息なレイアウトはいっさいナシ。
えっと、1ページのレイアウトが23字×30行×3段だから・・・2070字!!??
それが80ページで、165600文字!!!???
・・・・・同じくインタビュー記事を書く者としてはちょっとくらっとしそうな文字数で、
がっつりと内容豊富なインタビューです。
インタビューは5月に箱根の富士屋ホテルで、3日間にわたって行われたそうです。
その時間軸に応じたのか、内容も1日目、2日目、3日目に分かれています。
最初の数ページだけ読んでも、なかなか興味深いです。
たとえばあの大ヒット作『ノルウェイの森』の話題。
春樹さんいわく、「書き終えたとき、リアリズムの話はもう十分だと思いました。
もうこういうのは二度と書きたくないと」
どういうところが「こういうの」なのかというインタビュアーに答えて、
「これは僕がほんとうに書きたいタイプの小説ではないと思った、ということです」と
クールに突き放したりして。
BOOK4があるかも、と噂される『1Q84』のことや、生まれ育った芦屋のこと、
例のエルサレム賞に関しても語られているようです。
詳細はこちら。
いやあ、読み進むのが楽しみです!
この『考える人』という季刊雑誌、かなり高質で読みごたえのある雑誌です。
興味のある特集を何冊かバックナンバー買いしてみようかと思っています。
廃棄処分を待っているコピー機は、
引き取り先を精査中。
手放すまでにいましばらくかかりそうです。
# by fenmania | 2010-07-04 17:57 | BOOK