「アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~」観ました。

80年代前半に人気を博したものの、その後メジャーシーンから姿を消した
「アンヴィル」というヘビメタバンドのドキュメンタリー映画。
結成してから30年、人気が凋落してから20数年。
メンバーは50歳のおっさんになったけれども、いまだにメタルをやっている・・・・・

・・・って言っても、こういうバンド、こういう人たちは星の数ほど居る。
どこが見どころなのかわからないまま、とりあえず映画館に。

いやあ、思いがけずよかったです037.gif
ドキュメンタリー映画のマイケル・ムーア監督が
「ここ数年のドキュメンタリーで最高傑作!」と讃えただけのことはありました。
笑って、ドキドキして、共感して、最後はちょい泣けました。

主人公はアンヴィルのボーカル“リップス”と、ドラムの“ロブ”。
2人とも、現在はブルーカラーの仕事に就きながら、
「アンヴィル」という看板を下ろさずに
30年間ずっとずっとメタルをやり続けてきました。
当然、ヘアスタイルもメタルの定番、ロングのカーリーヘアだけど、
後ろから見たらてっぺんがザビエルになってしまってる。
お腹も出てる。
そんなたそがれた50男なんだけど、決して捨てないのが
「もう一度ビッグになる! たくさんの人に自分たちの音楽を聞いてもらう!」という夢。
それはもう、純粋に。

そんな彼らが、突然あるプロモーターに誘われて「ヨーロッパツアー」に出たり、
(当然、ひどい結末に。)
お金をかき集めて作った13枚目のアルバムを、レコード会社の人に
「これはいま求められてる音楽じゃない」とこき下ろされたり・・・。

そんな「負け組」な状況の中でも、「音楽がやれているだけで幸せ」と前を向き、
友情とか家族愛とかもちろん夢とかは絶対に忘れずに、
悲壮にもならず、卑屈にもならず、
自分たちのできることを最大限の努力で誠実にやっている
リップスとロブにちょっと胸がキュンキュンした。

ネタバレになりそうなので結末は書きませんが、
鼻がくすんくすん。スクリーンから流れるヘビメタで隠せましたが(笑)。

同じ音楽ドキュメンタリーの「THIS IS IT」とは全く違う世界。
マイケル・ジャクソンは努力する天才。
天才の上に努力するのだから、それは一般人が仰ぎ見るしかない存在です。
(イチローにも同じ感じを受けます)
アンヴィルのリップスとロブは、仰ぎ見る対象ではなく、
隣に住んでるおっちゃんたちみたい。でも、勇気を鼓舞してくれる。
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パンフレットです。
レンタルビデオ出てますし、4月にはセルも発売。
実はもう予約済み・・・058.gif
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by fenmania | 2010-03-26 10:50 | 映画・演劇