久しぶりに・・・京極夏彦の分厚い本を。
文庫でも、よほど好きな作家でないと、
7ミリ以下の厚さの本はあんまり買いません(せこい??)。
京極夏彦さんは、京極堂シリーズより、
御行又市一味の巷説百物語シリーズの方が好み。
この厚さ4センチある、どっしりと手に重い『数えずの井戸』は、
『嗤う伊右衛門』『覘き小平次』に続く「江戸事件」シリーズ第3作目。
大好きな又市さんも登場するみたいなので楽しみです。
京極夏彦さんは独得のペダントリーが苦手って人が多いと思うけど、
『嗤う伊右衛門』と巷説百物語シリーズを並行して読むと、
その構成力というか、世界観に驚きます。
ああ、作家ってこういう人をいうんだな、と実感させられる、
好きな作家さんの一人です。
今、長くかかった大きな仕事が1つ終わり掛けていて、
気持ちの上にゆとりがある状態。
こういうときにしか読めない感じ。京極さんの小説は。
あー、しあわせ
by fenmania | 2010-03-10 20:56 | BOOK